Jazzy Super-High Three. - Zoot, Lee, Jimmy
Zoot Sims 「Zoot!」 (2011年SHM-CD版,1956年初盤)
テナーとアルトのサックスを操る ズート 以下、ジョン・ウィリアムス(Pi) 、ノビー・トーター(B) 、ガス・ジョンソン(Ds) という4人組。
オビ:「暖かな音色と卓越したスウィング感で高い人気を誇るサックス奏者の代表作。 常にハイ・レベルだったズートの快調ぶりが見事。」
また、「ルビジウム・クロック・カッティングによるハイ・クオリティ・サウンド」なる解説も併せて載っている。 Z.シムズのクァルテット時代の代表作。
1. 9:20 special
2. The man I love
3. 55th and state
4. Blue room
5. Gus's blues
6. That old feeling
7. Bohemia after dark
8. Woody'n you
3.と 5.の2曲のみが ズート(ts, as)/ガス(G.Johnson, Dr) による作曲で、他の6曲は他のアーティストによって作られた既出の曲。
87点。 何というか、「ハイ・レヴェル というより、ハイ・テンション」という息吹を感じた。
Lee Konitz (with Lenny Tristano) 「Subconscious-lee」 (2009年SHM-CD版,1950年初盤)
1949年の1月から1950年4月にかけて、合計4回に分けて収録・制作されたアルバム。
オビ: 「プレスティッジの旗揚げ録音を含むコニッツの代表作。トリスターノ参加のクール派俊英が揃ってデリカシーに富むプレイを聴かせる、ジャズ美の極致ともいうべき一作。」
1. Subconscious lee
2. Judy
3. Progression
4. Retrospection
5. Ice cream Konitz
6. You go to my head
7. Marshmallow
8. Fishin' around
9. Tautology
10. Sound-lee
11. Palo alto
12. Rebecca
10.は、D社の「Cool Jazz Collection」シリーズの57号でも紹介されていた曲。
79点。 クール というか、落ち着きが有りすぎるので、聴きたい時の気分を激しく選ぶ。 ましてや、「Y十M」とか「嘘喰い」とかを読んでいる時になぞ聴いてても・・・(←オイ) 「軽やかに転がっていく」様なイメージで、アルバムの内容がどんどん進んでいくような、 ・・・・・・「すぐに終わってしまう」感じがした(トータルタイムは36分30秒)。
別の気分(≒精神状態)のときに聴いた場合でも、当然評価は変動する。 落ち着いた気分で「音を味わいながら」聴けば、当然ググッと点数は10点以上 ・・・いや、20点近くは上がる。
実際の所では、88点くらい といったところかな。
Jimmy Smith 「The cat」 (2007年SHM-CD版,1964年初盤)
オルガン奏者の ジミー・スミス による奔放なソロワークを始めとする様々なプレイ、そして ラロ・シフリン(アレンジ&指揮) 率いる、Lalo Schiflin Orchestra (大勢いるので、メンバー紹介は割愛)の面々によって、非常にエキサイティングで弾むような演奏が聴ける。
オビ: 「ジミー・スミスの、そしてジャズ・オルガンの代表作。 これぞファンキー・サウンド!」
1. Theme from "Joy house"
2. The cat
3. Basin street blues
4. Main title from "The carpetbaggers"
5. Chicago serenade
6. St.Louis bluess
7. Delon's blues
8. Blues in the night
ファンキーなジャズ ・・・というか、ファンク/ジャズ・スタイルの、「縦横無尽」かつ「制御された」、ただ、単に“フリーダムな”作品となっているわけではない内容。
アルバムタイトルにもなった「猫」の基本生態 とでもいうか、見るもの(ここでは聴く者)を楽しませる、“音楽ジャンルとしての”ではないファンキーな要素が備わっている。
ホーン・セクション、ギター、ベース、ドラム、いずれもが、時には激しく弾み、時には渋く振る舞う という展開が心地良い。
88点。 ・・・何というか、「(俺の)個人的趣向から、ほんの僅かだけ“向こうの世界に旅立っている”」というような感じ。そこが、“野良猫の気まぐれを演出している”ところ ・・・かな?
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