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「オールブラックスが強い理由  ラグビー世界最強組織の常勝スピリット」(大友信彦) +

 オーストラリアとウェールズによる3位決定戦の結果は、21 - 18 という、オーストラリアの勝利に終わった。 ・・・・・・・・・日本ではTV中継されなかったけど(一般の地上波では)。 J-Sports とかではきちんと放送されていたんだろうけど・・・

 国内でも大学などでラグビー・リーグが順当に進められており、嬉しいシーズンとなってきた。
(ちなみに余計なひと言を。 野球なんて、別にどうでもいい ・・・「MAJOR」は好きだったし「ダイヤのA」も面白いとは思うが)


 大友氏のラグビー関連著書(2011年8月初版)「オールブラックスが強い理由  ラグビー世界最強組織の常勝スピリット」を、読み終えた。  仕事場で、休憩の合間を縫って少しずつ読み進めていた のだが・・・・・・

 これが、予想以上に面白い内容だった。

――――(構成)――――
プロローグ

Chapter 01 -ジョン・カーワン(John Kirwan)
 「偉大なオールブラックを目指す ―― アマチュア時代のニュージーランド」
―・第1回ワールドカップ
―・13人制ラグビーリーグとの両立
―・「どんなオールブラックを目指すのか?」
―・ウィニング・カルチャー

Chapter 02 -田邉 淳(Tanabe Atsushi)
 「仲間意識 ―― ニュージーランドの高校・大学ラグビー」
―・15歳の留学
―・「仲間を助けてやらなきゃ」
―・ハカ対決

Chapter 03 - トニー・ブラウン(Tony Brown)
 「プレー・ハード ―― プロフェッショナル黎明期」
―・キックの魔術師
―・プロフェッショナル時代の到来
―・年齢の枠を超えた経験

Chapter 04 - 宮浦成敏(Miyaura Narutoshi)
 「ユース時代にどう鍛えられたか ―― ニュージーランドの選手育成システム」
―・ワイカト協会の選手育成システム
―・デシジョンメーキングを養う
―・選手の情報を共有する
―・プロになるチャンスは20歳が最後

Chapter 05 - ルーベン・ソーン(Reuben Thorne)
 「ハードな道を選ぶ ―― オールブラックス・キャプテン」
―・オールブラックス・キャプテン
―・打倒オークランド
―・ハードな道を進む
―・若手躍進の明と暗

Chapter 06 - 堀江翔太(Horie Shota)
 「エリートアカデミー ―― オールブラックス予備軍たちの中で」
―・カンタベリー・アカデミー
―・ビジョン・ドリル
―・優れたパスの捕球スキルと負けん気

Chapter 07 - デヴィッド・ヒル(David Hill)
 「ボーダレス時代の選択 ―― プロラグビー選手の人生設計」
―・ニュージーランドのサッカー少年
―・転向4年目のオールブラックス抜擢
―・欧州行きの決断

Chapter 08 - ジョージ・グレーガン(George Gregan)
 「すべてを揃えて、やりきる ―― オールブラックスに勝つ Ⅰ 」
―・対オールブラックス最多勝利
―・ザ・タックル
―・「グレン・トリプル・クラブ」

Chapter 09 - エディ・ジョーンズ(Eddie Jones)
 「混乱させて、シナリオを崩す ―― オールブラックスに勝つ Ⅱ 」
―・アンオーソドックス・スタイル
―・異文化グループのブレンドが生む力
―・結果を求めすぎる故の矛盾

Chapter 10 - 坂田好弘(Sakata Yoshihiro)
 「最強国の源流 ―― 40年前のニュージーランド」
―・パイオニア
―・ラグビー王国の懐の深さ
―・ニュージーランドのライフスタイル

エピローグ

オールブラックス戦績

あとがき



 2011年の1月から5月にかけて行った各選手のインタヴューと、更に著者(大友信彦氏)のこれまでの取材の積み重ねを元に構築した内容で、いかにNZが「ラグビーというスポーツに根差した、ラグビーを国技としている、ラグビーを心底愛している」国かという事が良く解る内容だった。
 出来るだけ簡潔に要約すると、NZでは、ラグビーとはまるで宗教にも近いような、国民全体が本当に心から愛し応援しているスポーツであり、また、「ラガーであることは当然、オールブラックスメンバーに選ばれる事が非常に高いステータスだ」というのは、いわば一般常識に近いような感覚として存在する,という事だ。

 また、「最強国の源流」の中での坂田氏のインタヴューや、他では特に田邉の章でも判る事なのだが、NZのラガー ・・・いや、国民は、総じて非常に柔軟な事が多く、外部からの参入者(≒外国人)を受け容れやすく、しかも仲間意識が高くて自分に厳しい ということが言える。
 自分に厳しいのは当然だが、例えば、隣国オーストラリアとほぼ同様、もとはイギリス(イングランド、スコットランド等諸地域)からの流刑者と先住民とごく一部の支配者(為政者)等による国家の成り立ち、更に勿論、ワイタンギ条約を経てのNZ国家建設、そして世界初の女性への参政権付与 をはじめとする開放的な政策の打ち出し ・・・・・・というような、スポーツを離れた視点からしても「All for one, one for all」を具現化するような精神性に由っている意味でも、NZの歴史を学びながら同時にラグビーの学問体系を学べる、非常に良い書物だ。
 日本とNZとの交流のきっかけとなった坂田氏の留学以降、NZの選手(ほかにオーストラリアの選手もいるが)を日本に呼び寄せて交流を盛んにし、貪欲に学んでいく姿勢以外にも、「勝つ事・優勝する事」を求められる選手たちのプレッシャーやプライドについても言及している、トップアスリートのメンタルな面にも触れたスポーツ所としての側面も持っている。

 また、刊行された年が年なので、NZと日本が被った大震災に関しても色々と触れられている。
 元オールブラックスで釜石シーウェイブスでプレイしていた ピタ・アラティニ が ・・・いや、他にも釜石で活躍していた外国籍ラガー達が、NZやオーストラリアの大使館からの帰国要請をやんわりと断って東北方面でずっと救助・支援活動を行ってきた事にも触れている。
 各種老人介護施設でも、ラガー以外にもアメフト選手など体力自慢のアスリートが利用者達を担ぎ上げて救急車などに連れて行くなどの力仕事を率先して引き受けた ・・・など、(無断帰国した)野球やサッカーの外国人選手に爪の垢を大量に服用させてやりたいような素晴らしい活動をしてくれたラガー達に感謝! である。


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 この本の(簡単な)レヴューは、決勝戦(の記事)の前にやっておきたかったので。

・・・・・・随分と足早に済ませた感もするけど、まぁしょうがないか。。。
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テーマ : スポーツの本
ジャンル : 本・雑誌

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KnackValm

Author:KnackValm
 URL とブログ名で判る通り、とてもカオティック(混沌的)にあれこれがムチャクチャに混ざり合っているので、ご注意を。
(1万アクセス越えを機に、HNをマイナーチェンジ)


 ドラマは殆ど観ない。 アニメは観る、但し殆ど深夜もの!
 CLAMP先生、PEACH-PIT先生以外にも、特に 東條仁先生や今野直樹先生、藤原カムイ先生、高橋留美子先生、藤原芳秀先生、島本和彦先生等々の作品も好む。
 ファンタジーとSFとスポーツと、ストイック・ハードボイルドな漫画を好む。 最近は、「バチバチ」と「弱虫ペダル」にハマッている。
 ゲームは、もっぱらファルコムかStudioGIW。要するに、PCゲーム。
(註:ネタバレ全開状態で突き進むので、そこの所注意して読んでいくように!!!)
  “自称・オタクらしからぬオタク”。
よく見るニュースは、福祉・国際・人権・文化・学問(特に生物学)など。

・・・好きな音楽は、ジャズ/フュージョンやHR/HM系、メロディック・デスなど。 あと、BONNIE PINKや'90年前後の女声HR、ファンクやR&Bも。

 リンクする際には、是非ともご一報を。

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