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「彩雲国物語」完結編を前に。

 本日(7/2)、小説「彩雲国物語」の最終章・「紫闇の玉座・下巻」を購入したので、以前言っていたように、内容(第1巻からの)の紹介などをしておきたい。 元々、「アニメイト特典」を目的として、早めに手に入れるつもりだった。 

 あくまでも、「紫闇の玉座・上巻」までの内容をまとめるので、出来るだけ長くしないように、ざっとする程度だが・・・・・・


・・・・・・・・・というのも、これまで当ブログではこれまで、殆ど全くこの作品に触れてきていなかったから。

 数年前に途中からアニメ版を観始めたのだが、元々「チェックしておくだけ」で観ていたこの作品の、非常に骨太な芯の通った話、女尊男卑にも近くて女のほうが男性よりも上の立場にあるというような構図を持つ若者軍団と、そんな若者軍団に対する中年以上のじーちゃんばーちゃん達の、凄まじいパワフルさ、それに「嘘喰い」やどこかの法律・政治漫画顔負けの権謀術数・駆け引きの類(表情の読みあいとか)、果てには暗殺までが何度も登場するという、非常に奥深く多岐に及んだ、「この世で生き延びるには腹黒くなくてはダメだ」と思わせてくれる展開に、思わず惹かれてしまったのだった・・・・・・
 ちなみに、平原綾香さんが歌っていたアニメ版オープニングテーマ「はじまりの風」は、作品の「中華ファンタジー」という側面を艶やかに表すイメージソングとして非常にマッチしていて素晴らしく、「神曲」と評して間違いないだろう。 





幼い頃に人がたくさん死んでいくのを見て、助けたくても助けられない(その力を持っていない)ことを悔やんでいた主人公・紅秀麗は、女性ながらにして政治家になることを志す。 そんな折、霄太師(作中最大級の、御茶目な腹黒タヌキジジイ) から破格の報酬を提示されての依頼を(完全に金に目がくらんで)受けてしまうのだった。 仕事の内容は、愚帝・紫劉輝 の教育係。
 そんなことが縁で、後に改めて秀麗が管理となるべく国試を受ける条件として「女性管理の登用・女性の国試受験認可」が出され、従兄弟に当たる李絳攸 の指導の下メキメキと知識と教養を付けていき(元から下地はあったので指導内容はさほど厳しくない)、無事に秀麗は国試に受かって上位での合格を果たす。

 そして、実力のある百戦錬磨の駆け引き上手な先輩(20代前半~40前後までがメイン、中には50代や80以上のじーちゃん軍団)にしごかれ、時には真っ向から相手をして、相手の表情を読み取り、言葉の裏を探り、当然自分も相手に表情を読ませないという交渉術が身に付いてくる秀麗であった。
 実は紅仙をその身に宿している(だが本人はその自覚が全くない)秀麗、白仙に命を救われた杜影月(本名は杜 月)、そしてそんな2人を振り回す藍仙をその身に宿すことのできる藍龍蓮、  の3人と、更に彼らを振り回す周囲の非常に個性的すぎるオッチャンや青年たち、「キングダム」でいうところの龐煖クラスや廉頗四天王クラス、六台将軍クラス、今ん所の信達レヴェルといったあたりの勇猛な、かつ個性的な武将が出てくる。
 「極彩色中華ファンタジー」というジャンルタイトル(宣伝文)や由良カイリさんの美麗イラストがなければ、間違いなく「嘘喰い」と「黒神」を足して2.5で割ったような世界が地で出ていたと思う、そんな「内容が物凄く(いろんな意味で)濃ゆい」作品である。

・・・・・・・・・いよいよ、最後の(頭脳を使った)「駆け引き」バトルが、幕を開け ・・・ない,と思う。 根拠は、そういうのがすでに出尽くした感があるというか、締めは神事・仙術関係の事になるだろうと予測を付けているから なのだが・・・

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 ひとまず、現在読み進め中の小説「ねこタクシー(下巻)」が読み終わり次第、取りかかろうと思っている。
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テーマ : 彩雲国物語
ジャンル : アニメ・コミック

「ねこタクシー」のレヴューだニャ。

 「にゃんこい」の原作漫画やアニメなどとかとは多分無縁なはずの、ほっこり癒し系にゃんこ物語「ねこタクシー」の、映画やTVドラマ化する以前の原作小説。

 彩雲国物語 最終章 を前にして、こちらの方を先んじて前・後編&列伝・「幸福をもたらす♂三毛猫 御子神さん」を“消化”しておいた。  ・・・・・・2週間ほど前に読み終わったが。

・・・・・・とはいえ、TV版をしっかり観ていたわけではない。 時間のあった時に(ビデオに撮らず)生で、「試しに」と観てみたのがそもそものきっかけだが・・・  何というか、とにかく「良い作品だ」と思った。 (TVドラマ版を毎回欠かさず観ていたわけではない けれども) 



 冴えないタクシー運転手の主人公・真瀬垣努は、ひょんな事から公園で野良なのにやけに人懐っこい三毛猫(後にオスと判明)に出会う。 しばらくは公園で交友を深めていただけだったが、ある時、乗客(子供)の「あ、タクシーに猫がいるー!」という勘違いをきっかけに、タクシーに猫を入れて営業を始めてしまう。
 その後、営業成績が(猫のおかげで)伸び始める。 徐々に「猫のいる(しかも、その猫が接客できている)タクシー」として口コミで噂が広まり、結局、会社に黙って猫を使った営業をしていることが隠せなくなってしまった。

 それからがこの話の真骨頂となっていくのだが、ただ単に「猫が可愛い」というだけではなく、人と動物との関りをテーマとして「動物を使った営業に関する法律」をはじめとする保健所との関り、などなどの非常に深く重い話が出てくる。 この話の後半は、保健所の宗形さんと主人公・真瀬垣とのやり取りがメインとなってきて、それまで甘い気持ちで「ネコタクシー」をやってきていた真瀬垣が真剣に相棒の「御子神さん」と、いや、猫に限らず、動物と、命と、しっかりと向き合っていくのが骨子となっている。

 この話(原作小説)では、真瀬垣のタクシー業の相棒・「御子神さん」は、寿命で天寿を全うしながら去っていく。人間でいうところでは、白寿前後での大往生となった(推定年齢15歳)。 そして、家族同然として暮らしていた動物と死別したあとの人の在り方というものも、深く描き出している。
 人から一方的に“モフモフ”などされて文字通りの愛玩動物として扱われることの多い猫だが、この話の中に保健所や年間殺処分される犬猫の数という生々しい言葉が出てくることで、シリアスで現代日本社会への問題提起となりうるべき領域までが取り扱われ、ただの娯楽小説ではない作品として完成している。 誤解を恐れず言えば、「にゃんこい」「ちいさいひと -青葉児童相談所物語」「Wild life」(数年前にSSS(週刊少年サンデー)で連載されていた獣医漫画)を足して3で割ったようなイメージ。


 はっきり言っておくが、主人(?)公は、真瀬垣努(人間)ではなく、猫の「御子神さん」だと思う。 TVドラマ・映画共に、主人(?)公の真瀬垣は カンニング竹山 が、御子神さん は みーすけ(当然、三毛猫の♂) が演じている。 この、一人と一匹のデブのコンビが、小説を読む/映画(TV)を観る者たちをいろんな意味で癒し、ほんわかさせてくれる。

テーマ : ねこの本
ジャンル : 本・雑誌

彩雲国物語 最終章「紫闇の玉座(下)」までを読み終えて。

 すでに一月ほど前に読み終えていた「彩雲国物語」小説の最終巻について、これまでの話と総合しつつ纏めておく ・・・・・・番外編の18巻はまだ買っていないが。(今は、「守り人」シリーズの最終編・「天と地の守り人」第2部を読み進めている。)
前の紹介記事
 一言でいえば、大きな存在を占める重要人物のうち、誰一人として死ぬことなく終わる,という、予想を覆す、いわゆる「大団円」という終わり方になったのが衝撃的だった。 これまで、深く根を張っていたテーマの一つでもある「政治≒権謀術数」によって多数の者が暗殺されてきていたのに対し、ほぼ(?)主人公格の紫劉輝が「武力の放棄」を貫き続けていたことが ・・・“作者によって”大事にされていた,の か な?



以下、冒頭からの大まかな流れ。

 城内で、旺季派の過激な勢力が劉輝を弑そうとして内乱が勃発、辛くも劉輝は城を脱出する。 全ての武力・戦争行為を放棄することで、劉輝は自分の護衛に就いた衛士たちに「できるだけ(旺季派の兵を)殺すな、生き残れ!」と、一見無茶な命令を下す。 結果、その行動を貫くことが後々にうまく作用していく。また、この時に白雷炎から(実は悠舜からの進言で)青剣を受け取っているのだが・・・ この事が後に大きく響いてくるとは、悠舜以外の誰もが知らなかったこと。

 一方、紅州から王都に帰還するべく全力で戻ろうとしていた旺季とその一行は、途中で色々なことが起こって若干の足止めを食らい、また劉輝が城から出奔したとの報を受け、捜索隊をただちに派遣する。 (ここまで、上巻終幕部での旺季軍や秀麗たちの紅州からの帰還と時期がかぶっている)
 かつての旺季と似たような体験(真冬の最中、猛吹雪に見舞われて方向感覚が一切失われ、金鴉の鬣の馬に乗っているような、夢を見ているかよく判らない状態に陥る)の果てに、凄腕の刀匠の住処に行き着く劉輝。彼が何者か知らない劉輝は「干將と莫邪」の対の宝剣を見抜かれ、いわゆる“庶民の中でも、さらに肉体的・精神的にハンディのある立場の低い庶民”(我々の現実世界でいう障碍/障害者) の生活の苦労話等々を聞かされ、これまでの自分の、殆ど自堕落な生活や仕事ぶりを猛省する。 帰り際、劉輝は「武器は必要ないが、(ある人に見てもらい、)渡す必要があるから・・・」という理由で、対の宝剣の片割れ「干將」を老人(片腕にして凄腕の刀匠)に渡していく。

 無事に合流できた紫劉輝と、茈静蘭・昴韓升、藍楸瑛・皇子竜 の2部隊。 皇子龍の「陛下はこう仰ったでしょう。全員無事で逃げてくれ ――と。 どんな命令でも厳守するのが、近衛ですから。」というセリフは、これまで散々命令を無視しまくって、結果大抵劉輝の評価を下げる遠因を作り出していた静蘭・楸瑛が焦ってうろたえ、自らの立場の危うさを感じたことで、更に格好良さが際立った。

 未だに解明されていない「熊の冬眠のメカニズム」の理論を応用させた術により、眠りに就いた紅秀麗だったが、やり手の術者・凌晏樹によって棺が移動されてしまった。
 秦蘇芳が藍州に出向いて囚われの姜文仲を救う策を巡らす間に、貴陽(紫州王都)に残って鳳叔牙は凌晏樹の潜伏先を特定し、ギリギリで秀麗の無事が確保された。 残された“最後の一日の命”を秀麗が使おうとしたのは、紫劉輝と旺季が玉座の件で決着をつける話し合いの場への参加であった・・・。

 多分、ここで秀麗は完全に命を使い切る予定(腹積もり)だったんだろうな。 そうやって・・・ 紫装束と闇装束(天下五剣の筆頭大業物「黒鬼切」も当然、鞘も刀身も真っ黒)の猛将2人に手練れの司馬迅 という3人+5万の兵 という物凄く威圧的な旺季側に対し、劉輝たちはいっぱしの戦装束に莫邪と夕影、青剣と赤兎馬といった“借り物”感の拭えない格好で兵を連れてこず、秀麗が姫装束姿で(刻限でなく皆と比べて)遅れて到着という状態。 戦況には大きな差があった。しかし、玉座の交渉自体は進展が ・・・・・・・・・・・・あったとかそういう問題ではなく。
 結局、互いに譲れぬ部分があったわけでないのだが、結局「旺季と紫劉輝の、一騎打ち」で玉座を決める流れに。
 闇装束と剣の装備でどこからどこまでも黒く塗り固められた孫陵王の説明によると、「一騎打ちというのは、剣の腕とかいうよりも器のでかさとか信念というものの方が結構利く。 「俺にこいつは殺せない」と思った方が負ける,という、相手を認めるかどうかの勝負だ。 茈静蘭に旺季が殺せなかったり、俺が劉輝を逃がしてしまったように。」という事であり、
 ・・・何故か互いに、腹の中に貯めていた色々な言いたいことを、ここぞとばかりにぶちまけて罵り合う。 ある程度の本音が互いに出たところで、剣の腕では劣り、銘では多分互角 と見られていた劉輝の方が、徐々に信念で押していき、恐らくは誰にも予測できなかっただろう形(旺季所有の「無銘の名剣」が折れた)で決着がついた。
 旺季所有の名剣は、かつて彼が刀匠に「全てが終わったら、折って二度と使わない」という条件で打って貰ったもの。 また、決着の際、旺季の頭に、戩華王から突き付けられた「お前と俺と、どこが違うのか、本当に違うのか、見たくなった。」という言葉が甦ってきた・・・・・・

 旺季の後ろで控えていた5万の軍勢がいら立ち始め、ついに歯止めが利かなくなって劉輝勢少数を殺しに攻めて来る。
 しかし、この場で大どんでん返しが起こる。
縹家(厳密には縹家の旗印「月下彩雲」と狼燕青たち)がすぐ近くの山側から現れて、
続いて山向こうで待機していた邵可率いる紅州正規軍が、次いで秦蘇芳をオマケにした藍州の州牧・姜文仲と白州の愉快で危険な仲間たち(+司馬家の龍爺さん&藍龍蓮)が、
そして王に恭順を示していた茶州軍が80歳を超えて“実は、血圧上がるから絶対に来ないと約束していたはずの”櫂瑜さまと茶家当主の茶克洵を筆頭に駆けつけ、
軍事において最強と名高い北方3家、黒・白・黄家の大軍が王(=紫劉輝)に忠誠を誓うとの起請文を持ち、鄭悠舜と黒燿世・白雷炎の3人に従って、現れたのだった。

 いきさつは、各自の諸事情によって大幅に割愛しておく(だいぶ長くもなるし)。 絳攸の仕事ぶりとか白家と青剣の事情とか玉璽とか悠舜の仕事ぶりとかがその中に含まれているのも置いといて(←オイ)。

 結果、なんとかその場は収まり、旺季が自害しようとしたのも何とか止める事は出来たし、
 秀麗が使い切るはずの“最後の命”も、“旺季のオッチャンもびっくらこいた!”という、飛燕さん(旺季の娘で、当然リオウの母)が命を繋いでくれる(もちろん珠翠と瑠花も手伝ってくれて)という、まさかの思いがけない大ドンデン返しで、結局10年以上も生き延びる事に。 一番衝撃を受けたのは劉輝だと思うが・・・(この辺りの詳細は、敢えてネタバラシせずに隠しておいてみるw)


・・・・・・出来るだけ簡潔に纏めておこうかな,と思ったけど、何でか随分と長くなってしまったな。 そんな余計な感想はさておき。
(※ 夏休みの課題で、一番嫌われているのが読書感想文だとは知っている。 その上で一言苦言を呈しておきたいが、この記事の文章は、基本的に「読書感想文」としての体裁を成していることもあるが、一部では「読書感想文」として使うべきでない表現もある。 当ブログをご覧の(ごく少数派の)方々がこの辺りの事がきちんと理解できていれば、幸いなのだが・・・)


 で、旺季と紫劉輝との決着が何とか付き、一同が一応貴陽に到着してからの事であるが・・・

 取り敢えずその前に、悠舜による、衝撃のカミングアウトを。
「旺季様、私はあなたが大事です。今でもずっと。 ・・・でも、私は、私の意志で、貴方を裏切ります。」
「自分の人生を生きろと言ったのは私だ、構わん。」

 何というか、「バチバチ」第94話「九月場所初日」収録の、白水と阿形のやりとり(11巻178p収録)を思い出してしまったのは、俺だろうか? 悠舜と白水の、この時の気持ちの込み上げ方は、多分同じだと思う。
 更に、「仮病です。すみません、大嘘つきで。」 「食べ物を調節すれば顔路悪くて骨ばりますし。」 「血糊も常持しています。仮病と死んだふりは我が家の十八番です。間諜が跋扈しているので舞台裏でも詐病。うちの一族生まれつき死相がありまして、ご先祖曰く、死神も騙す徴(しるし)。」 「これでも一応、30半ばの若者ですから、回復は早いですよ。」 だと。
 で、そんな悠舜への劉輝の答えは、「体が悪いのを隠されたらへこむが、本当は健康だったならいい。余は、百倍嬉しいぞ。」だと。完全に、鄭悠舜は劉輝に陥落している。 この調子で、東京ヴィクトリーの持田が達海カントク率いるETUに移籍することを決意する ・・・というのは、ちょっと違うか。
 で、一行が貴陽に帰還した後の、色々な意外な出来事が。。。
 よりによって、リオウ(旺季様の孫にして、秀麗の命を1日+1年以上繋ぎ止めた立役者・飛燕(もちろん旺季と血の繋がった娘)が生んだ子) は紫劉輝の養子となってしまった・・・・・・ 勿論、悠舜の入れ知恵によって。

更に後日談を語れば、
 百合さんなんて、最後の最後で物凄く凶悪な衝撃を残して・・・
 お腹を擦りながら「絳攸、次に会うときはお兄ちゃんになっているかもね。」だと・・・??? あの、史上最悪のメチャクチャな男との間に、それまでは2人とも、まったく子供を作るつもりはなかったし、互いに抱える事情の事もあって2人の間に子を成すようなことが憚れるべきだと理解しあっていたはずなのだが・・・ あ、紫戩華と瑠花の時代が終わったら互いに抱える重く複雑な事情は無くなるんだっけ ・・・しかし、(ある意味)バケモノ同士の子供というのは、周囲の人間が「頼むから、どちらの親にも似ない凡庸な人間に育ってくれ!!!」と必死で願うもんだろうな、と思う のだがwww
 鄭悠舜さんも、いつの間に・・・ 奥方から顔の形が変わるほどボコボコに殴られて、「凛の最新作の余波を受けまして…」と言い訳をする所は、なかなか堂々としていると言っても良いが(爆)、いつの間にやることやって というか妊娠させていたんだ・・・・・・
 結局、悠舜は「女性を怒らせるとロクな事が無い」と学習した(妻・凛の行動と思考は完全に見通せなかったらしい)ようで、男女間の問題には一切手を出さない事を誓うのであったwww

 あと、凌晏樹なんて、旺季(と孫陵王)もそうだけど、何となく、「死ななきゃこのお話はうまく終われないだろうな」とばかり(俺が)思っていた のが、まるでちゃっかりと元の鞘に収まるかの様に、城に戻った後でも思いっきりフツーに仕事に就いていたし。 ・・・なんなんだろう、強引に取って付けたような感がするのは、雪野先生がファンタジー派の女性で俺がハードボイルド寄りを好む男だから なのだろうか?



・・・・・・さて、あとは番外編の18巻を残すのみとなったか。 少し疑問に残っている伏線が待機してる予感が大きい。

 あ、もう一つ指摘したい事といえば・・・・・・ 常用漢字でない、環境依存文字とかのド・マイナー字がメチャクチャ大量に使われているので、文章一つ作るのにも意外と手間取り、書き上げるのに予想の三倍以上は時間が掛かったと思う。

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テーマ : 彩雲国物語
ジャンル : アニメ・コミック

「守り人」シリーズの最終幕

 上橋先生の大河小説「守り人」シリーズの最終巻、「天と地の守り人」の上(第1部 ロタ王国編)・中(カンバル王国編)・下巻(新ヨゴ皇国編) を読み終えた。
(実は、8月中に読み終えていた。 現在は既に、別の小説(彩雲国物語18巻)を読み始めている)

      


 シリーズの記念すべき第1作目「精霊の守り人」から始まったこれも、遂に完結編を迎えることとなった。 ・・・・・・とはいえ、私が読んだこのシリーズは「精霊」「天と地」の2作(4作)だけであり、間にあった様々なエピソードの「闇の守り人」から「蒼路の旅人」までは、実はまだ読んでいなかったりする・・・


とにかく、出来るだけ短めに纏め上げてガイドラインと感想を書いておきたい。


 祖父を助けるために罠と知りつつ、チャグムがサンガル王国へ赴き、結果、海に飛び込んだ後から、この物語が始まっていく。
 2大主人公の一角、新ヨゴ皇国の皇太子・チャグム は、(「精霊の守り人」で)初めてバルサと出会ってからはすっかり大人になり、バルサが久しぶりに出会ったチャグムは既に彼女よりも背が高くなっていた。 しかも、なかなかの端正な顔つきの二枚目。
 ・・・で、一瞬彼女がチャグムにドキッとしてしまったシーンでは、「バルサ、育成プレイ≒ショタコンに目覚める」という、おバカでろくでもない下らんパロディ2次創作物語を思いついてしまったが・・・ スンマセン
 結局、最後の最後でタンダの許に走り、結婚の場面自体は無かったものの、バルサとタンダが互いに生涯の伴侶となることを決意するシーンは、なかなか良かった。

 何のかんの言いながら、結局、バルサは「物語中、最後までずっと1対1の条件なら最強の戦士」という描かれ方をしていた。

 父から疎まれてその結果暗殺されかけたり戦に巻き込まれるなどして、本当にあらゆる意味でチャグムが成長していく様子は、はっきり言って痛々しく、それと同意にやむを得ないのかと諦めて受け入れつつ読み進めていったのだが、実際に物語の中で彼を見守る周囲の人々・戦士は、当然だが読み手以上に辛い思いをしながら、彼をただひたすら見守るだけしか出来なかったのだろう。 特にチャグムの純真な幼少期を知るバルサならば、尚更だ。
 ジンとシュガの陰ながらのサポートや、ロタ王国のカシャル(猟犬)達の協力によって、チャグムは、無事にとは言えない形でバルサと再会し、北方大陸のロタとカンバルを相手に高度な政治的駆け引きをしていき、南方大陸のタルシュからの侵略の脅威から逃れるために3国同盟を取り付ける。 尤もこれは、タルシュ国内の疲弊を十分過ぎるほど把握しているヒュウゴの考えだったのだが、これをチャグムが見事に実行できたという事、そしてそれを裏打ちするだけの頭脳のキレが彼にある事は、感嘆に値する。
 彩雲国物語とはベクトルが違うものの、有能な人物同士による高度な政治的駆け引きのシーンが今回のハイライトであり、タンダやトロガイ達呪術師、また、占星術師としてのシュガ達の才覚も勿論不可欠な要素なのだが、あくまでもそれら要素が脇役に徹することで、児童文学の領域に留まらない、大人が読むにも耐えられる形式の高品質小説として体現されている。

・・・・・・・・・あまりだらだらと長過ぎないように纏めようとすると、これ以上の説明文は、寧ろ不要かな。
 もう一つ付け足せば、チャグムの父である 新ヨゴ皇国の帝 が、それまでずっと邪険にし続けていたチャグムを遂に認め ・・・たのかどうかは定かでないが、言葉に耳を傾けたという一件が、非常に重く、そして物語の核心を象るものだったと思う。

今は、まだ「彩雲国物語」18巻(番外編)を読み始めたばかりなので、それがクリア出来次第、「精霊~」の続編である「闇の守り人」に入りたいと思う。以降、このシリーズを順番に従って読み進めていきたい。

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 というか、なぜこの良質作品の続編アニメが制作されないのか、本当に理解に苦しむ。 (関連サイト) 

      

ついでながら。
 なぜ、上橋菜穂子先生や「守り人」シリーズ、「獣の奏者」シリーズのスレッドテーマが設置されていないのか、全然理解できない。 しかも既に「作成可能テーマの制限数一杯の数のテーマを設定(作成)してしまっているので、ジャンルやテーマの追加が全然できない。 ・・・随分と狭量なテーマ作成制限ルールだ。 無ければ(スレッドテーマを)作ってやる という意気込みさえも破壊されるのは、本当に嫌な気分だ。

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ジャンル : 小説・文学

「闇の守り人」を読み終わった。

 上橋菜穂子先生の小説「守り人」シリーズの第2作、「闇の守り人」を読み終わった。

 これは、あとがき で上橋先生が書いていた事だが、「書いている」という気がしなくて、ずっと「(主人公のバルサと)一緒に旅をしている」という気分で執筆していた らしく、他にも「精霊の守り人」アニメ版の監督・神山健治さんが「女用心棒・バルサの人物像を描くのに、どうしても、養父である ジグロ・ムサ の存在が強烈で、自分の頭の中で非常に強く生きてしまった」という内容の文章を寄稿している 等の話からも、かなり大人向けの内容に仕上がっている,と改めて実感させられる。
 勿論、大人向けとはいっても、上橋先生自身は“誰向け”というように意識して書いたわけではなかったのだが(あとがき参照)、既に「守り人」シリーズの第1作を書いてバルサの過去に少し触れた時点からこの構想は在った,という事らしい。 (内容を、大分省略した上で紹介していることに留意)



 何というか、以前に推理小説「証拠」(The proof) を読んだとか、他に、これまでに買ってきた参考書/一般書/専門書の類の各書籍を逐一レヴューして来ていなかった という事 については、
「別に、それぞれの書籍をランク付けしたとかではなく、あくまでも気分的なものでメモ帳的な感覚で記事を付けただけ」
 なのであり、例えば「戦争における「人殺し」の心理学」「合気道とラグビーを貫くもの」「災害論」「大弔辞」とかと差別するような意識は、全く持ち合わせていないので、悪しからず。



 「精霊の守り人」の物語終了後、チャグムに過去の話を聞かせた事をきっかけとして、本編の主人公・ファラフナーズ前帝 ・・・じゃなくて バルサが、自分の気持ちに養父ジグロの汚名を雪ぐために故郷・カンバル国に20数年ぶりに戻って来る。
 そこで、彼女が知る、かつてのジグロやその友達の姿、抱える事情、それぞれの想い・・・・・・ 見事なドラマだった。
 まさに、「ヒョウル」の別名である「闇の守り人」であるがそのタイトルとなるに相応しい内容だった。 明らかに「児童文学」ではなく、「御年30代に差し掛かった大人が自身の過去と向き合うテーマ」という意味で、非常に大人でも十分に楽しむことのできるシリアスな物語である。

 変な喩えだけど、HM/HR系の音楽で言えば、「SLIPKNOT やメタルコア系の音楽、或いは SINNER とかが児童文学(子供向け,週刊少年ジャンプ系 ≒ 単純志向)で、SADIST や OBSUCURA 、或いは (少し前に紹介した)CAIRO などの辺りが大人向け(≒複雑・洗練系志向)である」というのと似たようなもので・・・ まぁ、メタルとかを全然聴かない小説読者には全然判らない話だろうが。


・・・・とにかく、本編ではバルサは、やはり(?)、10代半ばの少年の用心棒をしている。

 これを、非常にタチの悪い2次創作小説への転化に翻案して考えてみると、やはり「サーラの父親は当時15歳」とか「バルサはショタコン」という最悪な話が・・・(爆) 安藤 麻吹 さん、「精霊の守り人」並びに「Last Exile -銀翼のファム」制作関連者の皆様、ゴメンナサイ。。。



 ともあれ、カグロ(ジグロの兄。 人物として全般的に優れていたが、弟のジグロが槍術に自分より秀でていたため、直子に対する小原優子(現行の朝ドラ)のような気持ちを抱いていた)の人物像と存在、そして、老ラルーグやムサ領「牧童」の長・トト 達の立ち位置、そして、「ノユーク」もとい「山の底」の“王”達の存在感は、正に「ハードボイルド・ストーリーの、とにかく徹底的に格好良い(義理の)兄貴/叔父貴」というものであり、非常に読み応えのある作品だった。

 骨太な「ストーリー重視の作品」を好む方々にお勧めできる。

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テーマ : 新潮文庫
ジャンル : 小説・文学

「異邦の騎士」を読んだ感想。

 島田荘司さんの初小説「異邦の騎士」を読み終えたので、感想文めいたことや、最近の自分の小説事情について触れておく。


 これを買ったきっかけは、 D社刊行の分冊百科・隔週刊「Cool Jazz Collection」シリーズの中の、チック・コリア 紹介の際に「ミステリー作家、島田荘司氏が処女作「異邦の騎士」でRTFの「浪漫の騎士」 (原題のアルバムタイトルは Romantic warrior) をモチーフにしており、ここに出て来る探偵の御手洗潔がチック・コリアのファンという設定だ」と紹介していたからである。

 このような、ある種のコラボ? とも言えるような刺激によって生み出された「異邦の騎士」だが、実は島田氏が世間に発表した初の小説は、これに続く御手洗潔シリーズの第2作・「占星術殺人事件」である



 本著のバックカヴァーには、この物語のあらすじとして「失われた過去の記憶が浮かび上がり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。名探偵御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリ「異邦の騎士」に著者が精魂込めて全面加筆修正した改訂完全版。幾多の歳月を越え、いま異邦の扉が再び開かれる。」とある。

 しかし、実際には、まず、本編での“もう一人の主人公”石岡が記憶を失った状態で、この物語の中間部辺りまで、新しい人生を歩みながら過去の記憶を取り戻そうと葛藤するシーンが描かれている。
 ふとした事から(実は別の男の)運転免許証を発見し(自分自身の物だと思い込む)、その顔写真・名前・住所を頼りに動いてしまう。 ・・・主人公は、記憶喪失になっていた上に、幻覚剤の引き起こす症状「バッド・トリップ」に陥っており、鏡恐怖症になっていたのだ。
 そして、見つけた自分の筆跡の手記から、自分が妻子をとある謀略によって自殺に追い込まれ、復讐に失敗して返り討ちに遭い、記憶を失った という事を突き止めていく。

・・・・・・・・・しかし、実はそれこそ真犯人の謀略で偽装された真っ赤なウソであり、自分の筆跡をまねて非常に精緻に創作物語を書き上げ、石岡を完全犯罪の傀儡に仕立てようとしたその真犯人(益子秀司)の狙ったこと(石岡がターゲットを殺す事)への布石であった。

 互いに愛し合っていた女性・石川良子が、実兄・益子秀司の狡猾な策略に心を痛め、そして本気で愛し合ってしまった“傀儡”(もう一人の主人公、石岡)の殺人行為にブレーキを掛ける・・・  それを、御手洗は「事件を紐解き、真相を解き明かしただけにとどまり、事件・事故の阻止までには至らなかった」という、“如何にもな探偵モノ”の作りとなっていた。

 今回の事件を機に、家族を捨て、結果的に息子・益子秀司 から命を奪われかけた甲斐性無しの女好き・井原源一郎が、この語どうなっていくかは判らない。果たして養育費を素直に支払うのか、自分を激しく恨んで計画犯罪の対象とした秀司の存在を徹底的に無視する方向に向かうのかは、読者の想像に委ねられている。

 石岡(註:本名)は、初めて会った時から終始変わらずに自分に接してくれた御手洗を「唯一の友」と思い、今回の事件以降も御手洗の事をよく思い出すらしい。
 彼が、その後、どんな人生を送った(送る)のかは、やはり読者が想像する以外にはないのだが、自分としては、新たな女性と出会い、幸せな家庭を築き上げる事を願いたい。 (本著(改訂完全版)が発表されたのは、1998年の事である)


・・・・そんなわけで、島田氏のこの「御手洗潔」シリーズの続編にして世間に発表された最初の小説・「占星術殺人事件」を読みたくなってしまった。

 でも、いまは既に「ゼロの使い魔」小説版を一巻から読み始めてしまっているので、いつ頃に手を付けようかな,と真剣に考えだしてたり・・・・・・

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テーマ : 推理小説・ミステリー
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プロフィール

KnackValm

Author:KnackValm
 URL とブログ名で判る通り、とてもカオティック(混沌的)にあれこれがムチャクチャに混ざり合っているので、ご注意を。
(1万アクセス越えを機に、HNをマイナーチェンジ)


 ドラマは殆ど観ない。 アニメは観る、但し殆ど深夜もの!
 CLAMP先生、PEACH-PIT先生以外にも、特に 東條仁先生や今野直樹先生、藤原カムイ先生、高橋留美子先生、藤原芳秀先生、島本和彦先生等々の作品も好む。
 ファンタジーとSFとスポーツと、ストイック・ハードボイルドな漫画を好む。 最近は、「バチバチ」と「弱虫ペダル」にハマッている。
 ゲームは、もっぱらファルコムかStudioGIW。要するに、PCゲーム。
(註:ネタバレ全開状態で突き進むので、そこの所注意して読んでいくように!!!)
  “自称・オタクらしからぬオタク”。
よく見るニュースは、福祉・国際・人権・文化・学問(特に生物学)など。

・・・好きな音楽は、ジャズ/フュージョンやHR/HM系、メロディック・デスなど。 あと、BONNIE PINKや'90年前後の女声HR、ファンクやR&Bも。

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