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「エリア」ではない。イタリア語で「アレア」と読むべきである。

 イタリアのプログレッシヴ・バンドの古豪、アレア(AREA) の、有名作「Crac!」とライヴ作「Are(A)zione」 を。   購入記事


 「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・ヒストリー」CDの記事で出て来た、“正にプログレ色の強い、そして実験的でインプロヴィゼーションに頼るところの多い作品”と思った。

 バンドのヴォーカリストであるエジプト生れのギリシャ人、デメトリオ・ストラトス(Demetrio Stratos) を中心として結成された、基本的には中東~地中海あたりの音楽要素を積極的に取り込んだ、ワールドワイドな音色とメロディ、リズムを有するプログレ・バンド、それが今回紹介する AREA である。
 他のメンバーは、ジュリオ・カピオッツォ(Giulio Capiozzo, Dr) 、パトリツィオ・ファリセッリ(Patrizio Fariselli, Piano/electro-Piano) 、アレス・タヴォラッツィ(Ares Tavolazzi, B) 、パオロ・トファーニ(Paolo Tofani, G) である。 (ちなみに、“エレクトリック”ギター はイタリア語で Chitarra“elettrica” という)
 また、「Crac!」 「Are(A)zione」共に、1975年初版、2011年リマスター&SHM-CD発売 である。

AREA 「Crac!」 
オビ:「'75年リリースの3作目。中近東的メロディに、ジャズ・ロック、フリー・ジャズ、現代音楽などのコンテンポラリー音楽の要素がこのアルバムで究極のミクスチャーを見せた傑作。」

1. L'efante bianco   
2. La mola di Odessa (1920)   
3. Megalopoli
4. Nervi scoperti
5. Gioia e rivoluzione
6. Implosion
7. Area 5

 3., 4., 6., 7.はインスト。 また、1.~ 5.は「白い象」 、「オデッサのリンゴ」 、「巨大都市」 、「のたうつ怒り」 、「栄光と革命」 という邦題タイトルが付けられている。 ( 6.と 7.は、イタリア語式発音そのまんまである)
 点数は、78点。 聴いていて、「良い」とか「悪い」とかいう判断基準を超えた、「聴ける」か「聴けない」か,という独特のモノサシでしか測り得ない存在 と感じた。


「Are(A)zione」 
オビ:「アレア初のライヴ・アルバム。 その実力はスタジオ作でも十分にうかがい知ることができたが、このアルバムで、想像以上の超絶技巧の演奏を繰り広げてファンの度肝を抜いた作品。」

1. Luglio, Agosto, Settembre (nero)
2. La mela di Odessa (1920)   
3. Cometa rossa
4. Are(A)zione   
5. Internazionale

 4.と 5.はインスト。 また、1.~ 5.は「7月、8月、9月(黒)」 、「オデッサのリンゴ」 、「赤い彗星」 、「アレ(ア)ツィオーネ」 、「インター」 という邦題タイトルが付けられている。 
 点数は、78点

 2枚とも、物凄く、“インプロヴィゼーションに任せた”感のある、フリージャズとか初期プログレとかの要素を強く感じさせてくれる作風である。
 「これまでに紹介してきた70年代ブリティッシュ・プログレを、アヴァンギャルドにした上でフリージャズ・スタイルな要素を大幅に付け足した」というようなイメージを持った。
 プログレ/ネオクラシカル・デス という分野への影響を考えると、SADIST や GOROD 、OBSCURA への発展が考えられる。 そして、後に別記事で紹介する NEW TROLLS が、FLESHGOD APOCALYPSE や (ギリシャの)SEPTICFLESH への派生となる というようなイメージを受けた。

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音楽界の「トロール」(巨人)による最新作の紹介

 イタリアのプログレ・バンドの最古参の一つである、NEW TROLLS の、2013年に発表された最新アルバムを。   購入記事


NEW TROLLS 「Concerto grosso n゜3」 (2013年)
   「ニュー・トロルズ ウィズ ルイス・エンリケス・バカロフ」名義で今年発表された最新作である。
オビ:「ヴィットリオ、ニコ、ジャンニ、ジョルジョの4人を中心とし、生のオーケストラを従えた、バカロフとの共演盤としてのコンチェルト・グロッソ第3弾! (実にセカンドから37年振り!) ファンの待ち望んでいた奇跡のコラボレーションが今、ここに! トロルス節とつややかなストリングスの極上の融合。 3面開き紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック収録、SHM-CD盤という超豪華仕様でのリリース!」

1. The mythical city   
2. Oh Venice
3. Storm in Venice   
4. Like Ophelia
5. My guitar from the heart
6. The magical city
7. Per Nico
8. Per chi combatte per noi   
9. Per Freddie
10. Per tuttii bambini del mondo
11. Per lui
12. Per amore
13. Per chi non capisce   
[ Bonus track for Japan ]
14. The mythical city (inst. version)


 イタリア語と英語が混ざった歌詞内容である。
1.の邦題は「神話の街」 (以降暫く中略)
7.の邦題は「ニコに捧ぐ」
8.の邦題は「我らの為に戦う者に捧ぐ」
10.の邦題は「世界中の子供達に捧ぐ」
11.の邦題は「彼に捧ぐ」
12.の邦題は勿論「愛に捧ぐ」
また、13.の邦題は「理解できない者に捧ぐ」
 となっている。


 2.から6.は英語。また、9.が「フレディに捧ぐ」という事は、見ればすぐに検討が付くだろうが。

 また、どうやら、公的な音源はネット上には(無料では)出回っていないようだ。なので、いつ削除されるか分からない、個人系の所からの音源を貼り付けておく・・・
 クラシックやオペラなどの要素を取り入れている、非常にオーケストレーションの充実している内容。本格的にクラシックやオペラの素養を学んできたプロ・ミュージシャン達の参加が、ドラマティックでプログレッシヴな楽曲をさらに立体的に演出している。
 
 点数は、84点
 若干「どこかで聞いた感じ」がしないでもないが、中々に良いアンサンブルが自分をぐいぐいと NEW TROLLS の世界に引っ張り込んでくれた という感は残っている。

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イタリア語で唄われる、1970年頃のプログレ・ロック (MAXOPHONE)

 随分と前に「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・ヒストリー」なる3枚組CDを購入し、そして聴いた影響で、つい最近になってようやく手に入れたアルバムの一つを紹介しておく。   購入記事


MAXOPHONE 「Maxophone」 (1975年初盤,2012年SHM-CD版)
 「生命の故郷」という邦題が付けられている。
 あと、バンドメンバーの数が多すぎる為、メンバーの名前は割愛して参加楽器のみを下に挙げておく事とする。
〔 ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムは当然のこと、キーボード、クラリネット、フルート、サクソフォン、ホルン、トランペット、ヴィブラフォン、ハープ、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス が奏でられている 〕
オビ:「叙情的でありながら、管楽器を加えたテクニカルな演奏で、シンフォニック・ロックの究極の世界を描き切ったマクソフォーネの唯一のオリジナル・アルバム。LP未収録のシングル曲のボーナスを加えた決定的内容。」

1. C’ è un paese al mondo
 
2. Fase
3. Al mancato compeanno di una farfalla
4. Elzeviro
5. Mercanti di pazzie
6. Antiche conclusioni negre
7. Il fischio del vapore
8. Cono di gelato   

 7.と 8.は、今回のSHM-CD盤発売に伴って付いてきたボーナストラック。
 それぞれに日本語タイトルが付けられている ・・・けど、そういうのを「CARCASS と共通点がある」なんて言うのは、あまりにも変過ぎるだろう, と思う。 ジャンルが違い過ぎるから当たり前 とはいえ。
 以下に、それぞれの日本語タイトルを書き出しておく。
1. ある国
2. 位相
3. 蝶の誕生日
4. エルゼビーロ(文明批評)
5. 狂気の商人
6. 古き黒人の教え
7. 蒸気の汽笛
8. アイスクリームコーン

 様々なクラシックやジャズ系の楽団で用いられる楽器が、至る所で駆使されて表現されている。ヴィオラやピアノ、フリューゲルホルンは無いが、電子ピアノやオルガンが“キーボード”の一種に内包されている。
 これまでに聴いてきた「イタリアン・プログレッシヴ・ロック」のどれともイメージが違って、「それでも、何となく、これまでに聴いた中で、何かに似ているんだよな~・・・」と思いながらライナーノートを読んでいると、まさに「そうだ!」と思い当たるバンドの名が引き合いに出されていた。それは、JETHRO TULL である。 ・・・・・・というか、「フルートのある70年代のプログレ」という意味で共通点があるし。
 点数は、79点。 何というか、「良い」事は分かるけど、エネルギーを感じることが難しかった。

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Concerto Grosso - Prologue & New Chapter (NEW TROLLS)

 イタリアのプログレ・ロック界の生きる伝説、NEW TROLLS による、「コンチェルト・グロッソ」シリーズのうち、2枚を紹介しておきたい。


NEW TROLLS 「Concerto grosso - seven seasons」 (2007年)
   購入記事
オビ:「1971、1976・・・ そして3度目の邂逅・・・ ユーロ/プログレッシヴ・ロック史上に燦然と輝く傑作「コンチェルト・グロッソⅠ&Ⅱ」の続章がここに・・・。 「ヴィットリオ・デ・スカルツィ」、「ニコ・ディ・パーロ」のケミストリーが再び紡ぎ出す奇跡の証、今万感の想いと共に・・・

1. Knowledge  (overture)
2. Dance with the rain  (Ballata)
3. Future joy  (Scherzo)
4. High education  (Cello cadenza)
5. The seventh season  (Ostinato)
6. One magic night  (Larghetto)
7. Barocco'n'roll  (allegro brioso)
 
8. Intro and canone
9. Testament of time  (andante)
10. The ray of white light  (rondo)
11. To love the land  (adagio)
12. The season of hope  (piano preludo)
13. Simply angels  (suite)
14. Ethix  (canzona)
( Bonus tracks for Japan )
15. So che ci sei
 
16. Ethix (feat. Sarah Jane Morris)

 6.は英語とイタリア語が共に出て来る。15.は "Dance with the rain" のイタリア語版。 ・・・で、6.は英語部分は当然イタリア語部分も対訳が載っている。
 1., 3., 4., 7., 8., 12.はインスト。 
 点数は、90点


「Concerto grosso per i」 (1989年)
  購入記事  「コンチェルト・グロッソ」シリーズの第1章(1971年発表)と第2章(1976年発表)を一枚のCDに収めたもの。
 ライナーノーツはあるのだが非常に小さい文字で、しかもイタリア語で書かれている(本作はイタリア盤)ため、詳細が掴みにくい。

( N゜1 )
1. 1' tempo: Allegro
2. 2' tempo: Adagio (Shadows)
3. 3' tempo: Cadenza - Andante con moto
4. 4' tempo: Shadows (per Jimi Hendrix)
5. Nella sala vuota, improvvisazioni dei NEW TROLLS registrate in diretta
   
( N゜2 )
6. 1' tempo: Vivace
7. 2' tempo: Andante (Most dear lady)
8. 3' tempo: Moderato (Fare you well dove)
9. Quiet seas
10. Vent'anni
11. Bella come mai
12. Let it be me
13. Le roi soleil   

 N゜1 が37分と少し(最終章である 5.は20分30秒という複雑な構成の大曲)、N゜2 が33分ほど(一曲平均4分強)である。
 同郷にして時代の近いプログレバンドやイギリスのそれらと比べてみると、結構 JETHRO TULL と似ている所が多いかな,と思った。
 点数は、82点

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Just Bathing Sound Wind and Sound of Music...  RENAISSANCE「消ゆる風」

 イギリスのプログレ・バンドの草分け的存在の一角である RENAISSANCE の最新アルバム「Grandine il vento」を。   購入記事
 バンド名義のスタジオアルバムとしては13年振りとなる。


RENAISSANCE 「Grandine il vento」 (2013年)
 SHM-CD盤にて購入。
 昨年亡くなったバンドのメインコンポーザー/ギタリスト、マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) の遺作。 「消ゆる風」の邦題が付いている。
オビ: 「英国ロック・シーンの生けるレジェンド=ルネッサンス 伝説の幕開けとなった『プロローグ』、そして『燃ゆる灰』から約30年の歳月を経てアニーとマイケルのコラボレーションがここに完結する、13年ぶりのニュー・アルバム」

1. Symphony of light
2. Waterfall
3. Grandine il vento
4. Porcelain
5. Cry to the world
6. Air of drama
7. Blood silver like moonlight
8. The mystic and the muse
( Bonus track for Japan )
9. Carpet of the sun (Annie and Michael acoustic duet version)

 タイトルトラックである 3.の歌詞は、イタリア語と英語が混ざっている構成。 7.に「たゆたいの月影」という邦題が付けられている。(邦題付の曲は 3.と 7.の2曲だけ)
 9.は、2012年に アニー・ハズラム(Annie Haslam) と ダンフォード の2人が「NEARfest」で披露したパフォーマンスからの出展。
 曲は、公式サイトの方で聴くことが出来るので(但し、3., 5., 7., 8.の4曲のみ)、ここでは紹介しない。正確に言うと、「公式にYT上に出ている動画が見つからなかった」というのもあるけど。
 点数は、87点
Prog-Archives での紹介 但しここは、一般のリスナー達がコメントを寄せ採点するシステムとなっている。現時点(2013年10月27日)では4人が投稿、平均は5点満点中3.35 となっている。

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イタリアの、陽気な古豪プログレ集団による2作品 - BANCO(以下略) 「Banco」&「Last supper」

 「Italian progressive rock history(Storia del rock progressivo Italiano)」でも取り上げられていた、長い歴史を持つ BANCO DEL MUTUO SOCCORSO のアルバム2枚を紹介しておく。   購入記事
 ヴィットリオ(Vittorio)&ジャンニ(Gianni) の、ノチェンツィ(Nocenzi)兄弟 がキーボードを担当している。表記の上では「ダブル・キーボード」となっているが、ピアノ(ジャンニ担当)とオルガン(ヴィットリオ担当)がメインとして使用されている。
 ただ、「ダブル・キーボード」とはいっても、ノチェンツィ兄弟は、シンセサイザーは言うに及ばず、クラリネットや電子楽器の類もバンバン操っている。

 共に、2009年にSHM-CD化された。また、共に「英語版」仕様のものである。厳密には、イタリア語版仕様のものは再販されていないようだ。

BANCO DEL MUTUO SOCCORSO 「Banco」 (1975年初盤)
 「イタリアの輝き ~ バンコ登場」という邦題が付いている。
 歌詞はヴォーカリストの フランチェスコ・ディ・ジャコモ(Francesco di Giacomo) と ヴィットリオ の2人が手掛けているが、英語版は Marva Jan Marrow なる人物が全て対訳・監修を務めている模様。

1. Chorale (from Traccia's theme)
2. L'albero del pane
3. Metamorphosis   
4. Outside
5. Leave me alone
6. Nothing's the same
7. Traccia Ⅱ

 6.以外の曲は邦題が付いている。それぞれ、
1. コーラル(軌跡のテーマ)
2. パンのなる木
3. 変身
4. 太陽の彼方から
5. 一人ぼっち
7. 軌跡 Ⅱ
 となっている。

 1.と 7.はそれぞれアルバム(当時はレコード)のイントロとアウトロを担うインストもの。
 アコースティックギターのプレイや丁寧に歌うヴォーカルなどを聴いて、次に紹介するアルバムと比べて、より整合性に溢れて整然としたイメージを受けた。
 点数は、78点

「As in a last supper」 (1976年初盤)
 当然、邦題は「最後の晩餐」である。
 ノチェンツィ兄弟が全ての作曲を手掛け、フランチェスコ&ヴィットリオがイタリア語歌詞を作詞している。ここでは英語版の担当は Angelo Branduardi である。

1. At supper, for example
2. The spider
3. John has a good heart, but...
4. Slogan
5. They say dolphins speak   
6. Voila' midae!
7. When good people counsel
8. The night is full
9. Towards my door

 2.と 4.以外の曲は邦題が付いている。それぞれ、
1. 晩餐にて・・・
3. 善良なヨハネ
5. イルカのおしゃべり
6. 祈祷師
7. 善良な民に聞け
8. 洪水の夜
9. 我が戸口まで
 となっている。

 やりたい放題 というか、ピアノとオルガンが真っ向から激突し合い絡みあい、負けじとリズム隊やギターも様々な旋律を奏で変拍子を繰り出し・・・ と、アヴァンギャルドで“冷たさを聴き手に感じさせない”ような陽気な雰囲気が、アルバム全体を包み込んでいる。 
 点数は、79点


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「リーフェ」と発音すべきかと思ってしまったが・・・(スウェーデン語なだけに) -LIFE(Swedish Legendary Progre)

 スウェーデンの伝説的なプログレ・ハードロック・バンド、LIFE が唯一世に出したアルバムの特別盤を。   購入記事


LIFE 「Life - expanded edition」 (1970年初盤,2013年リマスター&特別盤仕様による発売)
 バンドは、BEATLESLED ZEPPELINYARDBIRDSKING CRIMSON などといったイギリスのバンドから影響を受けたミュージシャンが集まって結成された,との事。
オビ:「伝説のスウェーディッシュ・プログレッシヴ・ロック・グループ「ライフ」の1970年唯一作が、スウェーデン語と英語の2ヴァージョンでのコンプリート・リイシュー!」
 作詞作曲は基本的に、アンデシュ・ノルド(Ander Nordh,Keys/B/Vo) と ポール・サンドリン(Paul Sundlin,12strings-G/Pi/B/Vo) の2人による。 トマス・リュードベリ(Thomas Rydberg, Dr) が 6.と 11.の作曲クレジットに名を連ねている。ストリングスは、スウェーデン放送交響楽団。

[ Disc - one ]
1. Quo vadis (Ⅰ)
2. Jag stod ensam på min väg
3. De va' så längesen!
4. Kärlekens språk
5. Hon vandrar över rummet a-på jordens klot!
6. En bit av evigheten   
7. Quo vadis (Ⅱ)
8. Att leva är att älska
9. Varje man
10. Punda' vidare
11. En av oss
12. Jag
13. En gång tiden
14. Quo vadis (Ⅲ)
( Bonus tracks )
15. Jag färdas
16. To the country
17. Tro på vår värld

[ Disc - two ]
1. Quo vadis (Ⅰ)
2. Nobody was there to love me
3. Many years ago   
4. Experience of love
5. She walks across the room
6. Sailing in the sunshine   
7. Quo vadis (Ⅱ)
8. Living is loving   
9. Every man
10. Experience of life
11. One of us
12. Yes, I am
13. Once upon a time
14. Quo vadis (Ⅲ)

  "Att leva är att älska”(Disc-1 の 8.) の英語版である “Living is loving”(Disc-2 の 8.) と、"Jag färdas”( Disc-1 の 15.)は、同じシングルCD内に共に収録されている。また、”To the country” と "Tro på vår värld” が1972年に発表されたシングルCDの中に共に収録されている。
・・・・・・英語版ならネット上で曲を聴く事も出来るのだが、本家本元スウェーデン語による音源は、殆ど出回っていないようだ。
 インストである "Quo vadis" のシリーズは、何となくコケティッシュでもあり、BANCO DEL MUTUO SOCCORSO にも通じ得るものを感じた。トータルで聴いても、北欧的なイメージのメロディは少なく感じた。
 「ハード」というより「へヴィ」と言えるギターの音像にリフ、ドラムワークと程良いストリングスの味付け、ギターとベースを始めとする各楽器のフレージング&アンサンブル、曲展開・・・ いずれも、何度聴いても飽きない。
 この容量で(税込)2730円 というのは、非常に安い。 点数は、89点

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NEW TROLLS with "the Legend" (総集編 兼 最新作??)

 ルイス・バカロフ の指揮する NEW TROLLS による「コンチェルト・グロッソ」の、アンソロジー的な意味も持つ総集編アルバムを。   購入記事
 バカロフ氏の関与する「コンチェルト・グロッソ」シリーズの初期数曲を最新の録音技術と演奏で録り直し、更にSHM-CD版として発表したもの。


LA LEGGENDA NEW TROLLS 「Concerto grosso 1,2,3 by Luiz Bacalov」 (2013年9月発売)
 日本国内で発売されるものは、独自の紙ジャケット&SHM-CD版のみとなっている(通常CDは、外国盤のみ)。
 メンバー間の不和が原因で「NEW TROLLS」というバンド名が使えない という事情があるが、それに付いては、ここでは触れないでおきたい。
 ただ・・・ 以前に「Seven seasons」と「Concerto grosso 1&2」の2枚を一つの記事で紹介していた が、厳密には前者は「LA STORIA NEW TROLLS」なるバンド名であり、後者は今回紹介するのと同じく「LA LEGGENDA ~」というバンド名である。
オビ:「ヴィットリオ・デ・スカルツィ、ニコ・ディ・パーロ、ジャンニ・ベッレーノ、ジョルジョ・ダダモというコンチェルト・グロッソ1~3制作時のオリジナル・メンバーにルイス・エンリケス・バカロフ・アレンジの生のオーケストラを加えて再録音(3は先のアルバムと同内容)した総集編。 各アルバムからオーケストラとの共演曲をピックアップ。 日本盤は独自の紙ジャケット仕様、SHM-CD、ボーナス・トラック収録の決定的内容!」

[ Concerto grosso per 1 ]
1. Allegro   
2. Adagio   
3. Cadenza   
[ Concerto grosso n.2 ]
4. Vivace   
5. Andante   
6. Moderato   
[ Concerto grosso n.3 ]
7. The mythical city
8. Oh Venice
9. Storm in Venice
10. Like Ophelia
11. The magical city
[ Bonus track for Japan ]
12. Andante (inst.version)

 SHM-CD版の第3作目とノーマルディスク版の1&2を所持している身としては、1.~ 6.と 12.の価値が、ほぼ全て とでもいう所である。 ・・・まあ、そんなわけで、人(アルバム所有状況)によって、点数というか価値はかなり変動すると思う。
 ちなみに、自分としては、82点くらいかな,と思った(これ以上の高い評価は無理)。

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スイスの、歴史的なトンボ軍団(オールド・プログレマニア向け か?) DRAGONFLY

 スイスのプログレッシヴ・ロック・バンド、DRAGONFLY が唯一残したアルバム「Dragonfly」の情報をB誌で見かけ、興味を持ったので購入決定した。   購入記事


DRAGONFLY 「Dragonfly」 (2013年SHM-CD)
オビ:「1982年に唯一作を残したスイスのドラゴンフライ。ハイライトは「ドラゴンフライ組曲」。 正確無比のアコースティック・ピアノに導かれ、ギターとキーボードが、互いにせめぎ合い、ドライヴし、フィナーレに向かって、天空に突き抜けるかのように見事に躍動する。 紙ジャケット、ボーナス・トラック収録、リマスター、SHM-CDにての決定的内容!」
 この一作を発表してから、音楽的方向性の相違(プログ/シンフォ路線を目指す Markus Husi(Keys) & Marcel Ege(G) と、ポップでコマーシャルな路線を目指す Klaus Mönning(B/Back Vo) 、Beat Bösiger(Dr) 、René Bühler(Vo/Perc.) の3人) が原因となり、バンドは崩壊してしまう。

1. Behind the spider's web   
2. Shellycoat
3. You know my ways (I belong to you)  
4. Willing and ready to face it all
5. Dragonfly
[ Bonus tracks : CD version ]
6. Humdinger  
7. The riddle princess   

 邦題で、5.が「ドラゴンフライ組曲」、6.が「高級品」、7.が「謎の王女」となっている。
 2.と 6.はインスト。
 フュージョン由来の要素が強く出ている、また、キーボードがかなりシンフォニック且つテクニカルでアヴァンギャルドに暴れまくる印象の強い内容である。
 点数は、83点

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ミツコブラクダ という動物は、イギリスは勿論地球上にいないけど。 - CAMEL's 3 albums

 以前ベスト&アンソロジー・アルバムを紹介した事のある、イギリスのプログレ・バンド CAMEL の初期アルバム3枚を(SHM-CDで)注文した。 購入記事 という訳で、それぞれを纏めて紹介しておく。(いずれも3度以上聴いた)

 いずれも2013年SHM-CD発表であり、オビタタキの文章も無い。

CAMEL 「Camel」 (1973年初盤,2002年リマスター)

1. Slow yourself down   
2. Mystic queen
3. Six ate
4. Separation
5. Never let go
6. Curiosity
7. Arubaluba
( Bonus tracks for Japan )
8. Never let go (single version)
9. Homage to the god of light (live 2002)

 9.は、19分に及ぶ内容。
 A.Latimer(G) & A.Ward(Dr) の共作である 1.を除き、他は A.Latimer(G) 或いは P.Bardens(Keys) が単独で作曲している。
 点数は、81点


「Mirage」 (1974年,2002年リマスター)

1. Freefall
2. Supertwister
3. Nimrodel / The procession / The white rider
   
4. Earthrise
5. Lady fantasy:
  Encounter
  Smiles for you
  Lady fantasy
   
( Bonus tracks )
6. Supertwister (live)
7. Mystic queen (live)
8. Arubaluba (live)
9. Lady fantasy (original Basing Street Studios mix)

 3.は9分強、5.は12分46秒( 9.は12分59秒) と、長めの曲が多い。
 何となく、現在のプログレ・メタル・シーンで使われる展開が多いように感じた。メタル耳で聴いても結構楽しめると思う。
 ボーナスのライヴ曲も良い。 点数は、86点


「The snow goose」 (1975年,2009年リマスター)

1. The great marsh
2. Rhayader
3. Rhayader goes to town
4. Sanctuary
5. Fritha
6. The snow goose   
7. Friendship
8. Migration
9. Rhayader alone
10. Flight of the snow goose
11. Preparation
12. Dunkirk
13. Epitaph
14. Fritha alone
15. La princesse perdue
16. The great marsh
( Bonus tracks )
17. Flight of the snow goose (single edit)
18. Rhayader (single edit)
19. Rhayader goes to town (live)
20. The snow goose ~ Freefall (live)

 長めの曲が多かった前作とは違い、長くても5分程度と一曲の尺が短くなっており、本編のトータルが43分と少しと、大分コンパクトになっている。小説「白雁」に影響を受けたコンセプトもので、全編インストである。
 点数は、ボーナス曲も含めて88点

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プロフィール

KnackValm

Author:KnackValm
 URL とブログ名で判る通り、とてもカオティック(混沌的)にあれこれがムチャクチャに混ざり合っているので、ご注意を。
(1万アクセス越えを機に、HNをマイナーチェンジ)


 ドラマは殆ど観ない。 アニメは観る、但し殆ど深夜もの!
 CLAMP先生、PEACH-PIT先生以外にも、特に 東條仁先生や今野直樹先生、藤原カムイ先生、高橋留美子先生、藤原芳秀先生、島本和彦先生等々の作品も好む。
 ファンタジーとSFとスポーツと、ストイック・ハードボイルドな漫画を好む。 最近は、「バチバチ」と「弱虫ペダル」にハマッている。
 ゲームは、もっぱらファルコムかStudioGIW。要するに、PCゲーム。
(註:ネタバレ全開状態で突き進むので、そこの所注意して読んでいくように!!!)
  “自称・オタクらしからぬオタク”。
よく見るニュースは、福祉・国際・人権・文化・学問(特に生物学)など。

・・・好きな音楽は、ジャズ/フュージョンやHR/HM系、メロディック・デスなど。 あと、BONNIE PINKや'90年前後の女声HR、ファンクやR&Bも。

 リンクする際には、是非ともご一報を。

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